二つ折りにするとオリジナル封筒にちょうど納まる大きさです。
画像3・4枚目はいぐさ、5・6枚目はマニラ麻の便箋です。
30枚入
サイズ:20.3×18.8㎝
◎百草オリジナル製品 momogusa original products
1998年、開廊当時より少しづつ展開してきた手仕事のプロダクト製品です。
人それぞれ「必要」は異なると思います。私共は、自分たちにとっての必要な生活道具を、それぞれの扱う素材で作れるものは作り、専門外の素材は、スケッチや図面を書いてその素材の作家や職人さんに相談し作って頂きました。
「使い込むほどに心地よく、美しく、愛着のわく道具。
最後まで使い尽くすことができる消耗品。
日々の暮らしの中で使うものだから、
惜しげなく使え、飽きずの長く使えるものがいい。
ひたむきにそう考えていた十余年前、
生活の定番となるような道具をつくり始めました。
素材は手に入りやすい身近なものを活かし、
過去の日本の生活様式からも学び、
現代の暮らしに必要と思うものを形にしました。」(「美と暮らし」四章扉より 2010年ラトルズ刊)
◎紙製品 詳細
百草をオープンする少し前、「チルチンびと」という雑誌に、百草オリジナル便箋「マニラ」「いぐさ入り」の製造をされている、因州の製紙協業組合が紹介されていました。
民藝と縁が深いこの土地に柳宗悦が訪れ、こちら製紙場は、柳の助言により伝統の仕事を後世に繋げていく方法として手漉きに加え機械漉きという道を選び今に続いている、とのことでした。手漉き、機械漉き、それぞれ素材を生かし使えるものとする製造方法の違いではありますが、尊さに違いはないと思います。
百草オリジナルの紙製品は、ペンを持つ機会がめっきり少なくなったこの時代に、書き損じを気にして使えないと感じさせず、デザイン的な個性の際立たない、「素材」のみのレターセットをと作りました。
日本人の手に馴染み、いろいろなサイズの便箋や紙、ポストカードや写真を入れるのにもバランスが良い、一定のモジュールで大きさを決めた封筒。
便箋・二つ折りカード・一筆箋カードは素材をただ断裁しただけの罫線もない一枚の紙です。
[百草便箋・封筒]
オリジナルの紙製品(封筒と便箋)を作ろうとしたとき、
まず百草の汎用性ある定型の封筒を決めました。
給料袋や月謝袋など紙幣を入れるための茶封筒のサイズで、洋封筒の横長型に。
B5が三つ折りに入り、A4は四つ折りB4は六折り、ポストカードやL判の写真も入れやすく、日本人の手に合うモジュールだと思いました。
百草封筒に二つ折りできる寸法に、マニラ麻といぐさ入り楮紙の全紙を、残りが出ないように断裁し、百草箋としました。
封筒は、何れの百草便箋、市販の便箋、半紙、コピー用紙などを使用しても。
・百草便箋|マニラ麻
小学生の頃から紙が好きで集めており、二十歳頃に出会ったこの紙が忘れられませんでした。
うす玉子色で目の細かいシャリシャリした透明感のある紙。片面がツルツルで裏面がザラザラ。
[マニラ麻(Manila hemp,abaca)は、芭蕉科の植物アバカの葉柄から採れる葉脈繊維|主な産地がマニラであることから、マニラ麻と呼ばれていた|和紙や紙幣の材料として日本に輸入されてきた歴史がある]
・百草便箋|いぐさ入り
楮にいぐさの入った「楮いぐさ紙 未晒」は、やや草色が混ざったような未晒の生成りに、品良く漉き込まれたいぐさが程よい野趣を添えています。
・一筆箋カード 二つ折りカード 封筒(文庫紙)
文庫紙|未晒しパルプ、マニラ麻を原料とした機械漉きの紙。百草サロンや上衣用、太番手ガーゼタオルやご出産のギフトなどを納める畳紙を特注している紙で作っています。紙がしっかりしているので、写真などを貼ったりしてカードのような使い方も。普通に一筆箋・便箋としても。ペンとの相性で表裏お好きな面をお使いください。
・封筒(茶)(文庫紙)
「マニラ麻」「いぐさ入り」百草便箋や市販の便箋、B5・B5・A4の紙、半紙、古い紙にも合わせて違和感のない汎用性のある、ぱっと見は茶封筒、だが木目細かく品のある佇まいの洋紙を使用して作ってい流「茶」と「文庫紙」製。「文庫紙」は、一筆箋カード・便箋と揃いになります。