金彩ゆのみ M 掛分 (M-2998) φ7.5×9 8分目 200cc
清涼感のある白釉の下はせっ器土で、吸水性の少ないキメの細かい生地を高温で焼成した繊細な内側の作り。それに対して外側の黒金彩の渋さが、この湯呑みの持ち味です。形状は室町時代の美濃窯の雑器を基にしております。(雅)
口縁では内外の別々の釉薬が混ざり合い、美しいにじみを作り出しています。その表情には個体差がでますがお楽しみ下さい。
生地と焼成温度により硬質で熱伝導性が良いので、熱々のお茶よりも、ややぬる目の煎茶などが合います。
・銀彩の長所であり短所は、硫化膜といって黒ずんでくる事。その悩みを解消したのが、黒金彩シリーズ。金ピカは食卓で目立ちすぎるので、渋い金彩に仕上げました。マット釉の上に焼き付けてあり、経年変化も徐々についてきます。
・安藤雅信の作品は基本的に、底面にも釉薬を掛け、テーブルやお膳への当たりが優しく、造形として一体となるように作っております。見た目のすっきりした美しさだけでなく、高台内まで釉薬がかけられている為、器を洗う時にも洗いやすく水キレもよいのが特徴です。
・検品作業をしておりますが、製法上許容範囲の歪みがございますこと、また個体差がありますが、どうかご了承お願いいたします。
◎私たち日本人は、和食をベースに洋食、更にイタリア、中国、韓国、台湾、タイ、ベトナム・・・と世界中の料理を取り入れた食事をする、世界でも希有な民族だと思います。
料理に応じて各国の器を揃えていては大変ですし、素材の感覚や、器を持ち上げるなど食習慣の違いもあります。安藤雅信の食器は、「今の私たちが使う、どんな料理にも合う現代の器を」というコンセプトで展開しています。